ECOマネジメント 『興味溢れるGNHというアイデア アジアの小国・ブータンの提案』
ブータンの中部の谷間にポブジカと言う村があるそうです。
この村には日本の山間部でも良く見られるあるものがないそうです。
それは電柱と電線。地中に埋まっているなんて事は当然ないわけで。
この村では電気を引くことを合意の上で拒否しているそうです。電気を使わないわけではないです。
一部転載します。
住民と政府の間で、「電線は引かない」という合意が成り立っているからである。
電気を拒否しているのではない。
ホテルには太陽光発電の装置があり、それが一定時間電気をホテル施設に供給しているし、
各農家には政府から同じく太陽光発電装置が無償で供与されているという。
しかし、基本的には一日数時間の限られた電気供給であって、
村全体として夜は基本的にはロウソクの火が最も頼りになる明かりという生活をしている。
なぜか。ここが重要なのだが、
それは「ツルが毎年来る」という自然環境をいつまでも保全しようとしているからだ。
ではなぜブータン政府と住民が「電線を引かない」
「電気がごくわずかしかない生活でも我慢できる」という結論に達したか。
それは「電線を張ってツルの生態の邪魔をしたくない」
という考え方で意見が一致したからだ。政府も住民もだ。
以上転載
凄いですね。コラムにも書かれていますが、日本ではありえないでしょうね。
村全体で合意するなんて。日本でも一部の人が電気を使わないことは考えられても村単位ですからね。
日本で同じことは無理でしょうけど、考え方は大いに学べるところがあるのではないかと思います。
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